キャリアカウンセラーを目指す乳がんサバイバーのブログ

会社員です。キャリアカウンセラーを夢見ながら、家庭菜園をしたり、のんびり暮らしています。もともとはバリキャリを気取って、仕事だけに打ち込んでいましたが、2018年の初めに乳がんの診断を受けました。病気のこと、仕事のこと、旅行のこと、夢のことを書き綴ります。

自宅療養の日々③〜続いていること〜

退院をして日常生活に戻って、1番に思ったのが、とにかく疲れるということ。体力が落ちているのか、精神的なものなのか、とにかく何をするにも疲れてしまうんです。

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それこそ、顔を洗って一休み、ご飯を食べたら一休み、トイレでも一休み。行動する度に、休みを入れないと、次の行動に移れません。

というわけで、いくつか始めた生活における工夫の中で良かったもの、今でも続いているものを、ご紹介します。

①三つ折り財布
→ それまで、長財布にポイントカードやらを詰め込んでいましたが、とにかく重いしデカイ・・・。お金とクレジットカード、保険証、免許証ぐらいしか入れないようにしました。

②泡で出てくる洗顔
→ とにかく省エネ。毎回泡立てるよりも、最初から泡で出てくるものが楽!

③22時までに寝る
→ 寝ようとしているというより、眠くなります(笑) 夜中に何度も目を覚ましてしまうので、早めに寝ることで、帳尻を合わせています。

④10分前行動
→ 例えば電車に乗る時、10分前には駅に着くように家を出ます。前みたいに、階段を駆け上ったり、駆け下りたりが出来ません。時間に余裕を持って、行動しています。

⑤入浴
→ この10年、シャワーのみで済ます日がほとんどでした。今は、身体をほぐすためにも、きちんと湯船に浸かるようにしています。

⑥有給休暇を使う
→ ワガママな話ですが、疲れそうなスケジュールの途中に、会社を休むようにしています。今まで、ほとんど有給を使うことはなかったのですが、よいペースで消化しています。

こうして見ると、たいしたことはしてませんね(笑) 。今が特別というより、今まで無理無駄が多すぎたのかもしれません。

昔みたいに元気になりたいなぁと思うこともありますが、今は今で幸せだなぁと思ったりもします。


2018年10月27日 たゆかのたわごと

 

 

新しい時間の使い方〜家庭菜園②〜

今年の夏は暑過ぎたので、野菜がなかなか育たなかったのですが、秋に植えた野菜の種や苗が、グングン育っています。

まず、1番大きなスペース。大根と春菊を植えました。春菊は、種をこぼすというトラブルが発生し、こんもり生えてしまいました💦

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こちらが大根。家庭菜園の特権で、葉っぱも収穫出来るのが嬉しいポイント。シラスとゴマと合わせて、菜飯にするのが楽しみです。

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こちらは、母のリクエストで春菊。生え過ぎなので、もう少ししたら間引きをして、サラダかお浸しにしようと計画中。

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こちらは小松菜。夏は暑さと虫にやられて育たなかったのですが、グングン伸びてます。毎朝のお味噌汁に使う予定です。

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毎日成長しているので、まるで自分の子供みたいに可愛い存在になってきました。

と言いつつも、1番の楽しみはやっぱり収穫(笑)。特に葉物野菜は、スーパーのものとは柔らかさがあります。

手軽にプランターでも育てられるので、実益を兼ねた趣味としてオススメです!


2018年10月27日 たゆかのたわごと

自宅療養の日々②〜続かなかったこと〜

療養中、どうしても暇なので、先生から禁止されているネットサーフィンをしてしまいました。

【検索ワード】
乳がん、再発防止、食べ物
乳がん、再発原因、食べ物
乳がん、良い食べ物

こんな感じで、毎日情報を集めた結果、乳がん経験者の方が、みなさんたどり着く「人参」に到達しました。

人参ジュースが手っ取り早いかなぁとも思ったのですが、ミキサーを出すことを反対されたので、キャロットラペを毎日食べることに。

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正直、面倒なのですが、生の人参を1番美味しく食べられるし、「身体に良いことをしている感」も手伝って、しばらくは頑張っていました。

でも、続いたのは1週間程度。全然続きませんでした(笑)

理由は、人参を千切りをする時の、右腕へのダメージが大き過ぎること。包丁でやるにしろ、スライサーを使うにしろ、人参はとっても硬いので、腕にかなり負担がかかります。

最初は、それでも健康のためだと頑張っていました。ですが、キャロットラペを作るたび、右腕が痺れてしまって、今度はリンパ浮腫に怯えることになってしまいます。

これは、あんまり意味ないなというか、意味を感じなくなってしまいました。

何事も、無理があっては続きませんね。これから長く続くサバイバー生活なので、無理のない範囲で、健康的に過ごしていきたいと思います。

 

2018年10月26日 たゆかのたわごと

自宅療養の日々①〜ながらリハビリ〜

退院したのが3月12日(月)。病理検査の結果を聞きにいくのは、4月2日(月)の予定だったので、それまでは自宅療養?家事手伝い? のような生活を満喫していました。

療養スタート時のスケジュールは、こんな感じです。

6時:起床 → NHK今日の体操 → 朝食準備の手伝い
7時:朝食 → 朝食の片付け、コーヒを入れる → 朝ドラ → 父親の見送り → 家中のカーテン、窓を開ける 

9時:洗濯物を干す、フローリングにクイックルをかける

10時:母親とともにスーパーに買い物に行く

11時30分:昼食の準備の手伝い

12時:昼食

15時:おやつ

16時:散歩

17時:入浴、夕食準備の手伝い

18時:夕食 → TV鑑賞など

21時:就寝

まず、ラジオ体操が出来ない・・・ということに衝撃を受けました 。腕も回らないし、ジャンプすると傷に響くし、 怖くて胸は反らせないし。ちょっと体を動かすだけでも、すぐに息があがってしまい、体力もかなり低下していました。

洗濯物を干すのも一苦労です。もともとのききハンガーを取るのも 左手、洗濯ばさみも左手なので、 ボロボロ落とすし狙いは定まらないし・・・。 いつもの何倍もの時間をかけて、生活をしました。

クイックルワイパーですら、右手ではかけられません。全然スイスイいかない、というか力 が入らないんですよね。かと言って、左手でやってもイマイチ力が入 らず・・・。掃除になっていたか、分かりません(笑)

そして、いつもは母親が、2~3日に1回のペースで行っている買い物。こちらはリハビリを兼ねて毎日行くことにして、家の外に出る機会も作った りしました。

買い物に行っても、右腕に力が入らないので、車のドアも開けられないし 、トランクも閉めることができません。自分の身体、特に右腕が、 どれぐらい動くのか?どれぐらい動かしていいのかが分からないの で、怯えながらスタートした自宅療養でした。

最初は、どうなることかと思った日常生活ですが、3日もすると「 不自由な自分」に慣れてきて、それなりに動かしたり、それなりに 動いたりできるように。順応力なのか、回復力なのか分かりません が、人間ってすごいですね。

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そうそう、退院初日に怯えていた、「シャワー」ですが、意外と平 気だったことを報告しておきます。
上手く表現できないのですが、傷を見た時に「あっ私は乳がんなん だ。手術したんだ」ということを、初めてちゃんと受け止められた 気がします。
「あるもんは仕方がない」という、ある種の開き直りだったのかも しれませんね(笑)

 

2018年10月25日 たゆかのたわごと

私、乳がんになっちゃった②〜友達への報告〜

時系列がバラバラですが、乳がんが発覚した時のことを書きます。

友達への報告というタイトルですが、私が乳がんだと知っている友達は、3人だけです。もともと、あまり友達がいないというのもありますが(笑)

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1人は、今の会社の先輩。今は、転勤で他県にいるのですが、公私ともにお世話になっている大好きな人。私の中では、「同僚枠」ではなく、「友達枠」なんです。

もう1人は、ちょっとイラッとした時などに、「今日、一杯いかない?」と誘い合う大親友。大学の同級生なのですが、仲良くなったのは社会人になってから。何故か今、会社の場所も住んでいる場所も近く、週1〜4回のハイペースで会っていました。

最後の1人は、前職の同期の子。頻度は高くないものの、年に数回飲みに行ったり、旅行に行ったりしている友達。くだらないことも、ゲラゲラ笑いあえる、楽しい友達です。

実は、私も5年ほど前に、会社の先輩から「乳がんになった」と告げられた経験があります。その時は、驚きと哀しみ、心配、不安が一気に押し寄せてきて、何故か私が泣くという事態になりました。

そんなわけで、「告げられる側」の経験もあるのですが、そこに気を配る余裕もなく、普通にLINEで報告をしてしまいました。

「急な話ですが、乳がんになりました。すぐに命がどうこうではないですが、とりあえず近いうちに手術とかするみたいです」

めちゃくちゃ驚かれました。心配よりも、ビックリが大きかったのではないでしょうか。それぐらい、私は健康そのものというか、人並み以上にタフで元気だったんですよね。

「タチの悪い冗談では?」と、そう思ったかもしれません。本当に冗談だったら、よかったんですが・・・。

友達に報告してからしばらくは、「言わないでおいた方が良かったかな?」と、少し後悔のような気持ちもありました。負担になってしまったかな?とか、困らせたかな?実は迷惑だった?とか、心配になりました。

でも、誰かに言いたくて、でも誰でも良いわけでもなくて・・・とにかくその3人には、言わないということが、出来なかったんですよね。

今となっては、言って良かったなぁ、と心から思います。家族には言えないこと、家族だから言えないこと、他人だから言えることもあったかなぁ、と思ったりします。

もちろん、たった1人で病気に立ち向かっている方もいると思います。でも、私がもしたった1人だったら、どうなってただろう?と思うんです。

少なくとも、今こんな風にブログが書けるような状態では、心身ともになかったんじゃないかなぁと思うんです。

と思うと、友達や家族には、あらためて感謝感謝です。


2018年10月24日 たゆかのたわごと

退院後の生活①〜便利グッズ編〜

退院後、1番気を遣ったのが、リンパ浮腫の予防でした。重いものを持ってはいけない、圧迫してはいけない、などと病院でも色々と注意を受けたので、かなり気にして生活をしていました。

ただ、私は寝相が悪いんです。もともと、うつ伏せ寝だったのですが、当然それは出来ません。でも、うつ伏せ寝じゃないと、ものすごく動き回ってしまうんです。

案の定、退院して1週間ほど経った日、リンパを取った右腕を下にして寝てしまったらしく、朝起きてからずっと、痺れが取れませんでした。

その日から、右腕の下にクッションをかませたり、右手を挙げて寝てみたり、試行錯誤しましたが、とにかく寝相が悪いので、クッションはすぐに何処かにいってしまいます。

何故か、お尻の下に右手を敷いて、寝ていたこともあります。その度に、起きてから必死にマッサージをしていました。

何とかならないかと思っていた時、母親に付き合って、近所のショッピングモールにいった時に見つけたのが、コチラ!

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真ん中に穴が空いている、ビーズクッション。この穴に腕を通して、私は二の腕の真ん中ぐらいの位置に、クッションを縦方向にセットしています。

これが、とってもいいんです。穴に入れていても、圧迫感はまったくありません。それでも体を少し固定してくれるのか、寝相もよくなりました。それでも、右手を下にして寝てしまったことがありますが、クッションのおかげで、そこまで圧がかかりませんでした。

あっ、あくまで個人の感想ですよ。

かさばるので、旅行先には持って行けないのですが、私の寝る時の必需品です!


2018年10月23日 たゆかのたわごと

退院までの道のり⑤〜ついに退院しました!〜

2018年3月12日、退院しました。

入院も初めてだったので、当然のごとく退院も初めて。看護師さんに言われるがままに、費用を精算して、退院証明書をもらって、忘れ物をチェックしたら、もう退院です。なんだか、あっけないものでした。

精算書を見て知ったのですが、手術中の麻酔って、分単位で請求されるんですね。ちょっと面白いなぁ、なんて思いました。

退院時に困ったのは、前開きの服を持ってきておらず(ダルダルのセーターなら着れると思ってました)、下着の上にコートを着る羽目になったこと。服に頭と腕を通すことの難易度の高さに、驚きました。

退院したら、何を食べようか、と楽しみにしていましたが、味の濃いものは体が欲していなかったので、きしめんになりました。

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入院中は、こうした一品ものがなく、ご飯とおかずと汁物と小鉢、みたいなちゃんとしたメニューばかりだったので、めちゃくちゃ美味しかったです。

そして退院する前から、ずっと気になっていたこと。それは「退院したら、シャワーを浴びてもいい」ということです。と言うより、シャワーを浴びなくてはならない。

シャンプーだけで、あれだけ気持ちよかったんですから、シャワーを浴びたら、どれだけ気持ちいいか・・・。

ただ、シャワーを浴びるということは、自分の胸の傷を見ることになります。

入院中、何度か看護師さんに、「傷、見ました?」と聞かれたのですが、毎回「まだいいです」と答えていました。看護師さんも「見れるようになるといいですね」ぐらいで、見なくてもいいまま、退院してきました。

浴室って、どうして正面に鏡があるのか・・・。なんとか傷を見ないでシャワーを浴びる方法はないか?そんなことを悶々と考えていました。


2018年10月22日 たゆかのたわごと