キャリアカウンセラーを目指す乳がんサバイバーのブログ

会社員です。キャリアカウンセラーを夢見ながら、家庭菜園をしたり、のんびり暮らしています。もともとはバリキャリを気取って、仕事だけに打ち込んでいましたが、2018年の初めに乳がんの診断を受けました。病気のこと、仕事のこと、旅行のこと、夢のことを書き綴ります。

治癒中のつぶやき②〜過去の自分との戦い〜

先週、こんなことがありました。

1年ほど前、同じ部署の同僚が退職することになり、担当のお客様の持ち変えがありました。

私の会社は、異動や退職が比較的多いので、引き継ぎは日常茶飯事で、お客様も変な言い方ですが、営業担当の変更には慣れていて、理解をしていただいてます。

私は、退職をする同僚から引き継ぎを受け、自分が担当していたお客様(A社)を、別の営業に引き継ぎをしました。特に、癖のあるお客様でもなく、私の会社とだけ取引をしてくれている「安心安定のお客様」、それがA社でした。

引き継ぎから、1年ほど経過したある日、上司から「A社さんに、他の会社が入り込んでる」との連絡がありました。かき集めた情報によると、私の後任営業の対応に不満があり、新規で営業に来他社と取引がスタートしたらしいんです。

「あ〜、そっか〜・・・」とは思ったものの、取ったり取られたりの世界。まあ、仕方ないんじゃない?ぐらいのことを思っていた時、上司からの衝撃の発言が。

「信頼回復のため、営業担当を戻したい。また担当してほしい」

「え?嫌だ。これ以上ムリですけど」と、素直に思いました。以前のブログに書いたように、私はもともと、超仕事人間でした。

それが乳がんになり、以前のように働くことが出来ないジレンマを乗り越え、無理が出来ない自分を認められるように、ようやくなったところです。

上司には、「考えさせて下さい」と言ったものの、まだ整理がつきません。

「今の私」は、これ以上の業務量は背負いたくないし、背負うことが出来ない。でも、「以前の私」だったら?

「以前の私」だったら、「やっぱり私じゃなくちゃ、ダメなのね!よっしゃ!他社から取り戻しますよ!」ぐらいの勢いで、頼まれなくてもやっていたんじゃないかな?と思います。

そして「今の私」も、それがやれるならやりたい気持ちもあるんです。

周りの人と自分を比べてしまう、そして過去の自分とも比べてしまう。そして、出来なくなった自分にモヤモヤ・・・。

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目に見えない後遺症のような、副作用のようなものとの付き合いも、なかなか大変ですね。


2018年10月21日 たゆかのたわごと

秋のプチ旅行〜なばなの里に行ってきました〜

久しぶりに良い天気になった週末。旅行という距離でもありませんが、三重県にある「なばなの里」に行ってきました。

今日から、イルミネーションが始まるというCMを見て、「行こう!」となったのですが、夜の人混みは体力的にも大変なので、昼間にお花を見に行きました。

まずは、コスモス。ピンク、白、紫の花が、みんなお日様の方を向いて、元気に咲いていました。先日の台風も、耐え抜いたんですね。

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続いて、ダリア。こんなに複雑な色合いが、自然の中にあるなんて、驚きです。1番大きな花は、なんと直径30センチ超え。ビックリです。

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最後は、ベゴニアガーデン。普段は有料なのですが、今日は無料で入ることが出来ました。奥にはバラ園もあって、ほのかに甘〜いローズの香りがします。

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今週は、仕事でも色々あって疲れていたのですが、目と鼻と心が癒されました。イルミネーションだけでなく、昼間のなばなの里もオススメです!


2018年10月20日 たゆかのたわごと

退院までの道のり④〜当たり前の幸せを感じた、3日ぶりのシャンプー〜

3月12日(月)に退院することが決まり、退院したら何食べようかなぁ、などと考えていた3月10日(土)の朝のこと。

普段は来ない時間に、看護師さんがやってきて、「月曜に退院なんですね。早かったですね〜」と言われました。

退院の手続きでもあるのかな?なんて思っていたら、「もし良かったら、シャンプーしませんか? 私、お手伝いさせていただくので(^-^)」とのこと。

「します!します!したいです!」と、興奮気味に答える私。

最後にお風呂に入ったのが、3月6日。顔を洗うついでに、温タオルで頭を拭いたりはしていたものの、かなりのベタつき、痒みが出てきていました。

「術後5日目に、シャワーの許可が出るんですが、その前に退院しちゃうって聞いて。髪の毛だけでも、洗いたいですよね〜」と看護師さん。

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早速、病棟内のお風呂場へ。体は濡らせないので、シャンプードレッサーで、頭を洗ってもらうことに。

美容室のように、良い匂いのシャンプーでもないし、マッサージもありません。事前に言われていましたが、お湯が垂れてくるので、髪の毛以外も濡れてしまいました。

でも、ほんっとにほんっとに、幸せでした〜。

髪の毛を乾かした後、「めちゃめちゃスッキリしました!嬉しいです!」と伝えると、看護師さんも満面の笑顔。

「こんな事言ったら怒られちゃうけど、仕事の中で、術後最初のお風呂のお手伝いが、1番好きなんですよ。すっごく喜んでもらえるから(^-^)」とのことでした。

毎日、当たり前のようにお風呂入って、当たり前のように頭と顔を洗って、そんな当たり前の事が、当たり前ではなくなって・・・。

当たり前の事が、こんなに幸せなんだなぁと、身に染みました。

と同時に、私はシャンプーすら、1人で出来ないんだなぁと、身に染みました。


2018年10月19日 たゆかのたわごと
 

退院までの道のり③〜退院が決まりました!〜

入院期間は、3月6日(火)〜3月12日(日)の6泊7日。最終日、9時すぎには退院したので、正味6日間の入院でした。

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私の入院中のスケジュールは、こんな感じでした。

【起床(5時〜6時)】
・検温、血圧測定、酸素濃度測定
洗顔→私だけかもしれませんが、右手がうまく使えないので、顔を洗うだけで、上着がびしょ濡れになります。洗顔シートのようなものが、便利かもしれません。

【朝食(7時】
夕食が18時なので、お腹ペコペコ。毎回、完食しました。

【午前の自由時間】
売店に新聞を買いに行く→体を動かさなきゃ&TV欄チェックのために、毎日行っていました。
・朝ドラ鑑賞
あさイチ鑑賞
・お見舞いに来た母親とおしゃべり

【昼食(12時)】
朝食が7時なので、お腹ペコペコ。毎回、完食しました。

【午後の自由時間】
ヒルナンデス鑑賞
・2時間サスペンス鑑賞
・再放送ドラマ鑑賞
・コーヒータイム→病院の1階にチェーン店のカフェが入っており、運動を兼ねて買いに行っていました。

【夕食(18時)】
  固形のおやつを食べないというルールを決めていたので、お腹がペコペコ。毎回、完食しました。

【夜の自由時間】
・テレビ鑑賞
洗顔
・ミルクティータイム→自宅でも必ず、夜にミルクティーを飲んでいるので、ルーティーンです。

【消灯(21時)】
昼寝をしないようにしていたので、意外と眠れました。

リンパを取った右腕で、重いものを持つ以外は、何をしてもいいと言われていたので、かなり自由に生活していました。

それにしても、こんな健康的な生活をしたのは、小学生以来でしょうか。日が昇ったら起きて、暗くなったら眠る、大事なことなんだろうなぁと思いました。

暇だったので、リハビリにも精を出していました。傷が裂けるのではないか、という恐怖心からなのか、なかなか腕が上がりませんでした。看護師さんも「ゆっくりでいいですよ、〜」と甘やかしてくれたので、お言葉に甘えながら、ゆっくりやっていました。

退院が決まったのは、とっても早くて、3月9日(木)の夕方。回診に来た先生に、「うん、もう大丈夫。明日だと急だから、土曜日ぐらいに退院しよっか」とのお言葉。ビックリしました。

母親なんかは、「え?もう? まだ病人なのに?」と言う始末(笑)

土曜日は、病院の周りでマラソンイベントがあり、道路に規制が入るとのことで、翌日曜日に退院することが、決まりました!


2018年10月19日 たゆかのたわごと

退院まで道のり②〜手術翌日の過ごし方〜

長い夜が明けました。

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薬を飲んでからは痛みも落ちつき、ウトウトしたような、眠れなかったような。窓の外が明るくなるにつれて、起きたくて起きたくて、仕方がありませんでした。

朝6時過ぎ、看護師さんがやってきて、ようやく起床。尿道カテーテルを外してもらえると思ったのですが、朝ごはんの後だと分かり、ガッカリ・・・。痛いわけではないのですが、オムツもしてるので、本当に苦痛でした。

朝の検温、血圧測定をサクッと済ませ(血圧の上が68ぐらいしかなく、看護師さんはザワついてました)、まずは朝ごはん。

食欲はまったくありませんでしたが、「朝ごはんを半分食べれたら、点滴が外せる」と、手術前に聞いていたので、なんとかノルマを達成せねばと奮闘。お粥が食べても食べても減らなくて、お茶碗が丼サイズに見えました・・・。

ご飯と格闘していると、先生がやってきて、神のお言葉が。「いつまで管つけてんの〜。取りたいでしょ?」と看護師さんを呼んでくれて、カテーテルも点滴も外してもらうことができたのです。本当に嬉しかったです!解放感!

管が抜けた途端に、少し食欲も湧いてきたから、ほんと不思議ですよね。

朝ごはんが終わってから、ほぼ24時間ぶりに自力でトイレへ。1日寝ていただけで、足がヘロヘロでしたが、なんとか自力で排尿。変な表現ですが、幸せでした。

この日は、とにかく何度も看護師さんが、傷口の確認、酸素量の計測、血圧測定、検温にやってきました。

胸の傷を確認する度に、「うん、綺麗ですよ」と言ってくれるのですが、リップサービスなんだろうなぁと思って、聞き流していました。もちろん、自分で傷を見る勇気はなく・・・。

お昼過ぎぐらいから、自覚はないのですが、体温が、38.5度ぐらいに上がってしまい、看護師さんが氷枕を持って来てくれました。食欲もあるし、身体もダルくないのに、不思議でした。

そんなこんなで、1日目が終了。思ったより元気に、思ったより快適に過ごすことが出来ました。

 

2018年10月18日 たゆかのたわごと

何で私が乳がんに!?〜悲しみ尽くした日々〜

話は少し戻って、乳がんが分かった直後の話です。

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今でこそ、前向きな気持ちが出てきました私ですが、乳がん分かった直後は、毎日泣いて怒ってを繰り返していました。

◯人に1人はがんになる、女性の◯人に1人は乳がんになる、そういったことは見聞きしていましたが、「どうして、自分がその1人に入らなければいけないのか?」と思っていました。

電車に乗っていても、街を歩いていても、周りの人全てが憎いんです。「どうしてこの人たちはがんじゃなくて(そんなこと分からないですが)、私はがんなんだ?」とか。

道で肩がぶつかった相手にも、「この人は、ぶつかっても謝らない悪い人なのに、どうしてがんにならないんだ?」とか。

毎晩毎晩、泣きました。泣き疲れて寝て起きて、「がんになったことが、夢だったかも」と思って携帯を見て、乳がんに関する検索結果の表示を見て、「現実だったのか」と、また泣いていました。

私は、お酒は飲んでいましたが、タバコは吸ったことがありません。お昼は持参の手作り弁当でしたし、夕ご飯も自炊をしていました。ジムにも通っていましたし、趣味は山登りやゴルフでした。

健康診断の結果も、ほとんどA。がんが分かった年に受けた胃カメラも、「ツルツルで綺麗な胃ですね」と、褒められたぐらいです。

そんな私が、どうして!? なんで!?

もうその連続でした。

がんになるなら、私よりもあの人でしょ!?

そんな酷いことを、平気で思っていました。自分が世界で1番不幸で、1番可哀想だと、本気で思っていたんですよね。

そんな私が、いつから現実を現実として、受け止められるようになったのか?

今思い返しても、分かりません(笑) 

もしかしたら、人間にはもともとそんな力が備わっているのかもしれません。辛いことがあっても、無理して前向きにならなくても、時間が経てば、きちんと消化していける力が。


2018年10月17日 たゆかのたわごと

治療中のつぶやき①〜朝から母とのケンカ〜

今日は朝から、母親とケンカをしました。ケンカと言うより、私が一方的に怒って、当たってしまっただけですが・・・。

発端は、私の服装を見た私に、「上着は?そんな格好おかしいよ」と言われたこと。ただそれだけで、プッチーン💢

先週、3ヶ月分のリュープリン注射を打ったせいさ、しばらくなかった副作用が出現し、気持ちは悪いし、寝つきは悪いし、夜中に起きちゃうし、ホットフラッシュはあるしで、とにかく不調で。

たぶん、「そんな格好だと風邪ひくから、上着持っていきなさい」だったら、大丈夫だったんです。「おかしいよ」という表現が、気に入らなかったんです。

「うるさいっ!何がおかしいんだ!」と声を荒げ、家を飛び出してきてしまいました。泣きながら、駅まで自転車。もう、メチャクチャですね。

感情のコントロールが出来る日、出来ない日があって、周りの人に迷惑かけっぱなしです。はあ、自己嫌悪。そして、自分の感情についていけず、疲れてしまいます。

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今日は会社ではなく、外部の講習会なので、少し気が楽なのが、唯一の救いです。会社のお金で受けているので申し訳ないですが、今日の講習は身にならない予感。

あと何年も続く治療、うまく付き合えるようになりたいです。


2018年10月17日 たゆかのたわごと