退院後の生活①〜便利グッズ編〜
退院後、1番気を遣ったのが、リンパ浮腫の予防でした。重いものを持ってはいけない、圧迫してはいけない、などと病院でも色々と注意を受けたので、かなり気にして生活をしていました。
ただ、私は寝相が悪いんです。もともと、うつ伏せ寝だったのですが、当然それは出来ません。でも、うつ伏せ寝じゃないと、ものすごく動き回ってしまうんです。
案の定、退院して1週間ほど経った日、リンパを取った右腕を下にして寝てしまったらしく、朝起きてからずっと、痺れが取れませんでした。
その日から、右腕の下にクッションをかませたり、右手を挙げて寝てみたり、試行錯誤しましたが、とにかく寝相が悪いので、クッションはすぐに何処かにいってしまいます。
何故か、お尻の下に右手を敷いて、寝ていたこともあります。その度に、起きてから必死にマッサージをしていました。
何とかならないかと思っていた時、母親に付き合って、近所のショッピングモールにいった時に見つけたのが、コチラ!
真ん中に穴が空いている、ビーズクッション。この穴に腕を通して、私は二の腕の真ん中ぐらいの位置に、クッションを縦方向にセットしています。
これが、とってもいいんです。穴に入れていても、圧迫感はまったくありません。それでも体を少し固定してくれるのか、寝相もよくなりました。それでも、右手を下にして寝てしまったことがありますが、クッションのおかげで、そこまで圧がかかりませんでした。
あっ、あくまで個人の感想ですよ。
かさばるので、旅行先には持って行けないのですが、私の寝る時の必需品です!
2018年10月23日 たゆかのたわごと
退院までの道のり⑤〜ついに退院しました!〜
2018年3月12日、退院しました。
入院も初めてだったので、当然のごとく退院も初めて。看護師さんに言われるがままに、費用を精算して、退院証明書をもらって、忘れ物をチェックしたら、もう退院です。なんだか、あっけないものでした。
精算書を見て知ったのですが、手術中の麻酔って、分単位で請求されるんですね。ちょっと面白いなぁ、なんて思いました。
退院時に困ったのは、前開きの服を持ってきておらず(ダルダルのセーターなら着れると思ってました)、下着の上にコートを着る羽目になったこと。服に頭と腕を通すことの難易度の高さに、驚きました。
退院したら、何を食べようか、と楽しみにしていましたが、味の濃いものは体が欲していなかったので、きしめんになりました。
入院中は、こうした一品ものがなく、ご飯とおかずと汁物と小鉢、みたいなちゃんとしたメニューばかりだったので、めちゃくちゃ美味しかったです。
そして退院する前から、ずっと気になっていたこと。それは「退院したら、シャワーを浴びてもいい」ということです。と言うより、シャワーを浴びなくてはならない。
シャンプーだけで、あれだけ気持ちよかったんですから、シャワーを浴びたら、どれだけ気持ちいいか・・・。
ただ、シャワーを浴びるということは、自分の胸の傷を見ることになります。
入院中、何度か看護師さんに、「傷、見ました?」と聞かれたのですが、毎回「まだいいです」と答えていました。看護師さんも「見れるようになるといいですね」ぐらいで、見なくてもいいまま、退院してきました。
浴室って、どうして正面に鏡があるのか・・・。なんとか傷を見ないでシャワーを浴びる方法はないか?そんなことを悶々と考えていました。
2018年10月22日 たゆかのたわごと
治癒中のつぶやき②〜過去の自分との戦い〜
先週、こんなことがありました。
1年ほど前、同じ部署の同僚が退職することになり、担当のお客様の持ち変えがありました。
私の会社は、異動や退職が比較的多いので、引き継ぎは日常茶飯事で、お客様も変な言い方ですが、営業担当の変更には慣れていて、理解をしていただいてます。
私は、退職をする同僚から引き継ぎを受け、自分が担当していたお客様(A社)を、別の営業に引き継ぎをしました。特に、癖のあるお客様でもなく、私の会社とだけ取引をしてくれている「安心安定のお客様」、それがA社でした。
引き継ぎから、1年ほど経過したある日、上司から「A社さんに、他の会社が入り込んでる」との連絡がありました。かき集めた情報によると、私の後任営業の対応に不満があり、新規で営業に来他社と取引がスタートしたらしいんです。
「あ〜、そっか〜・・・」とは思ったものの、取ったり取られたりの世界。まあ、仕方ないんじゃない?ぐらいのことを思っていた時、上司からの衝撃の発言が。
「信頼回復のため、営業担当を戻したい。また担当してほしい」
「え?嫌だ。これ以上ムリですけど」と、素直に思いました。以前のブログに書いたように、私はもともと、超仕事人間でした。
それが乳がんになり、以前のように働くことが出来ないジレンマを乗り越え、無理が出来ない自分を認められるように、ようやくなったところです。
上司には、「考えさせて下さい」と言ったものの、まだ整理がつきません。
「今の私」は、これ以上の業務量は背負いたくないし、背負うことが出来ない。でも、「以前の私」だったら?
「以前の私」だったら、「やっぱり私じゃなくちゃ、ダメなのね!よっしゃ!他社から取り戻しますよ!」ぐらいの勢いで、頼まれなくてもやっていたんじゃないかな?と思います。
そして「今の私」も、それがやれるならやりたい気持ちもあるんです。
周りの人と自分を比べてしまう、そして過去の自分とも比べてしまう。そして、出来なくなった自分にモヤモヤ・・・。
目に見えない後遺症のような、副作用のようなものとの付き合いも、なかなか大変ですね。
2018年10月21日 たゆかのたわごと
秋のプチ旅行〜なばなの里に行ってきました〜
久しぶりに良い天気になった週末。旅行という距離でもありませんが、三重県にある「なばなの里」に行ってきました。
今日から、イルミネーションが始まるというCMを見て、「行こう!」となったのですが、夜の人混みは体力的にも大変なので、昼間にお花を見に行きました。
まずは、コスモス。ピンク、白、紫の花が、みんなお日様の方を向いて、元気に咲いていました。先日の台風も、耐え抜いたんですね。
続いて、ダリア。こんなに複雑な色合いが、自然の中にあるなんて、驚きです。1番大きな花は、なんと直径30センチ超え。ビックリです。
最後は、ベゴニアガーデン。普段は有料なのですが、今日は無料で入ることが出来ました。奥にはバラ園もあって、ほのかに甘〜いローズの香りがします。
今週は、仕事でも色々あって疲れていたのですが、目と鼻と心が癒されました。イルミネーションだけでなく、昼間のなばなの里もオススメです!
2018年10月20日 たゆかのたわごと
退院までの道のり④〜当たり前の幸せを感じた、3日ぶりのシャンプー〜
3月12日(月)に退院することが決まり、退院したら何食べようかなぁ、などと考えていた3月10日(土)の朝のこと。
普段は来ない時間に、看護師さんがやってきて、「月曜に退院なんですね。早かったですね〜」と言われました。
退院の手続きでもあるのかな?なんて思っていたら、「もし良かったら、シャンプーしませんか? 私、お手伝いさせていただくので(^-^)」とのこと。
「します!します!したいです!」と、興奮気味に答える私。
最後にお風呂に入ったのが、3月6日。顔を洗うついでに、温タオルで頭を拭いたりはしていたものの、かなりのベタつき、痒みが出てきていました。
「術後5日目に、シャワーの許可が出るんですが、その前に退院しちゃうって聞いて。髪の毛だけでも、洗いたいですよね〜」と看護師さん。
早速、病棟内のお風呂場へ。体は濡らせないので、シャンプードレッサーで、頭を洗ってもらうことに。
美容室のように、良い匂いのシャンプーでもないし、マッサージもありません。事前に言われていましたが、お湯が垂れてくるので、髪の毛以外も濡れてしまいました。
でも、ほんっとにほんっとに、幸せでした〜。
髪の毛を乾かした後、「めちゃめちゃスッキリしました!嬉しいです!」と伝えると、看護師さんも満面の笑顔。
「こんな事言ったら怒られちゃうけど、仕事の中で、術後最初のお風呂のお手伝いが、1番好きなんですよ。すっごく喜んでもらえるから(^-^)」とのことでした。
毎日、当たり前のようにお風呂入って、当たり前のように頭と顔を洗って、そんな当たり前の事が、当たり前ではなくなって・・・。
当たり前の事が、こんなに幸せなんだなぁと、身に染みました。
と同時に、私はシャンプーすら、1人で出来ないんだなぁと、身に染みました。
2018年10月19日 たゆかのたわごと
退院までの道のり③〜退院が決まりました!〜
入院期間は、3月6日(火)〜3月12日(日)の6泊7日。最終日、9時すぎには退院したので、正味6日間の入院でした。
私の入院中のスケジュールは、こんな感じでした。
【起床(5時〜6時)】
・検温、血圧測定、酸素濃度測定
・洗顔→私だけかもしれませんが、右手がうまく使えないので、顔を洗うだけで、上着がびしょ濡れになります。洗顔シートのようなものが、便利かもしれません。
【朝食(7時】
夕食が18時なので、お腹ペコペコ。毎回、完食しました。
【午前の自由時間】
・売店に新聞を買いに行く→体を動かさなきゃ&TV欄チェックのために、毎日行っていました。
・朝ドラ鑑賞
・あさイチ鑑賞
・お見舞いに来た母親とおしゃべり
【昼食(12時)】
朝食が7時なので、お腹ペコペコ。毎回、完食しました。
【午後の自由時間】
・ヒルナンデス鑑賞
・2時間サスペンス鑑賞
・再放送ドラマ鑑賞
・コーヒータイム→病院の1階にチェーン店のカフェが入っており、運動を兼ねて買いに行っていました。
【夕食(18時)】
固形のおやつを食べないというルールを決めていたので、お腹がペコペコ。毎回、完食しました。
【夜の自由時間】
・テレビ鑑賞
・洗顔
・ミルクティータイム→自宅でも必ず、夜にミルクティーを飲んでいるので、ルーティーンです。
【消灯(21時)】
昼寝をしないようにしていたので、意外と眠れました。
リンパを取った右腕で、重いものを持つ以外は、何をしてもいいと言われていたので、かなり自由に生活していました。
それにしても、こんな健康的な生活をしたのは、小学生以来でしょうか。日が昇ったら起きて、暗くなったら眠る、大事なことなんだろうなぁと思いました。
暇だったので、リハビリにも精を出していました。傷が裂けるのではないか、という恐怖心からなのか、なかなか腕が上がりませんでした。看護師さんも「ゆっくりでいいですよ、〜」と甘やかしてくれたので、お言葉に甘えながら、ゆっくりやっていました。
退院が決まったのは、とっても早くて、3月9日(木)の夕方。回診に来た先生に、「うん、もう大丈夫。明日だと急だから、土曜日ぐらいに退院しよっか」とのお言葉。ビックリしました。
母親なんかは、「え?もう? まだ病人なのに?」と言う始末(笑)
土曜日は、病院の周りでマラソンイベントがあり、道路に規制が入るとのことで、翌日曜日に退院することが、決まりました!
2018年10月19日 たゆかのたわごと
退院まで道のり②〜手術翌日の過ごし方〜
長い夜が明けました。
薬を飲んでからは痛みも落ちつき、ウトウトしたような、眠れなかったような。窓の外が明るくなるにつれて、起きたくて起きたくて、仕方がありませんでした。
朝6時過ぎ、看護師さんがやってきて、ようやく起床。尿道カテーテルを外してもらえると思ったのですが、朝ごはんの後だと分かり、ガッカリ・・・。痛いわけではないのですが、オムツもしてるので、本当に苦痛でした。
朝の検温、血圧測定をサクッと済ませ(血圧の上が68ぐらいしかなく、看護師さんはザワついてました)、まずは朝ごはん。
食欲はまったくありませんでしたが、「朝ごはんを半分食べれたら、点滴が外せる」と、手術前に聞いていたので、なんとかノルマを達成せねばと奮闘。お粥が食べても食べても減らなくて、お茶碗が丼サイズに見えました・・・。
ご飯と格闘していると、先生がやってきて、神のお言葉が。「いつまで管つけてんの〜。取りたいでしょ?」と看護師さんを呼んでくれて、カテーテルも点滴も外してもらうことができたのです。本当に嬉しかったです!解放感!
管が抜けた途端に、少し食欲も湧いてきたから、ほんと不思議ですよね。
朝ごはんが終わってから、ほぼ24時間ぶりに自力でトイレへ。1日寝ていただけで、足がヘロヘロでしたが、なんとか自力で排尿。変な表現ですが、幸せでした。
この日は、とにかく何度も看護師さんが、傷口の確認、酸素量の計測、血圧測定、検温にやってきました。
胸の傷を確認する度に、「うん、綺麗ですよ」と言ってくれるのですが、リップサービスなんだろうなぁと思って、聞き流していました。もちろん、自分で傷を見る勇気はなく・・・。
お昼過ぎぐらいから、自覚はないのですが、体温が、38.5度ぐらいに上がってしまい、看護師さんが氷枕を持って来てくれました。食欲もあるし、身体もダルくないのに、不思議でした。
そんなこんなで、1日目が終了。思ったより元気に、思ったより快適に過ごすことが出来ました。
2018年10月18日 たゆかのたわごと