ホルモン療法④〜寒いからこそ分かるホットフラッシュ〜
今年の夏は、とっても暑かった!そのせいなのか、数あるホルモン療法の副作用の中で、「ホットフラッシュ」だけは、「これかな?」ぐらいしか感じませんでした。
もしかして、ホットフラッシュはないのかも!!
とは、いくはずもなく、寒さを感じる季節になった途端に、ヤツはやってきました。
通勤時、近くの駅までは自転車なので、コートにマフラーです。そして、電車に乗るときは、風邪予防のマスクをしています。
この状態で、ホットフラッシュが来る時が大変です。なんというか、1人サウナみたいな感じで、身体中の毛穴が、ブワーっと広がるような感覚と共に、カーッと身体が熱くなります。
擬音ばかりでスミマセン。
中でも困っているのが、夜寝ている時のホットフラッシュ。カーッとなると、無意識に布団を蹴飛ばしてしまうのですが、ホットフラッシュが収まると、今度は寒い・・・。
寝冷えで風邪をひくのは嫌なので、20度設定で暖房をかけながら寝ているのですが、となると今度は乾燥が酷いことなります。そして、それを防ぐために加湿器をかけているので、今年の冬の電気代、すごいことになりそうです(笑)
1番辛いのは、夜中に起きてしまうので、寝不足気味なこと。寝不足だと、吐き気やめまいといった副作用が、強くなる気がします。
薬に慣れてきたら、収まるのでしょうか? いや、収まると信じて乗り越えます!
2018年11月30日 たゆかのたわごと
休日の過ごし方①〜犬山 明治村で謎解き〜
11月の3連休、最近疲れが溜まっているので、家でのんびり過ごそうかとも思いましたが、思い切って遊びに行きました。
行き先は、犬山市にある博物館明治村。朝ドラのまんぷくのロケ地にも使われています。その名前の通り、明治時代の建物などがほぼそのまま残っている、愛知県では有名なテーマパークのようなところです。
明治村自体は、子供の頃の遠足も含め、何度も来たことがあり、新しく見たいものがあるわけではありません。
というわけで、今回の目的はコチラ。
そう、「謎解き」です。平たく言うと、なぞなぞと宝探しを混ぜたようなもので、頭と身体の両方のトレーニングになります。
こちらはスタート地点の帝国ホテル。ここが、まんぷくのロケ地になっています。
ところどころで、紅葉も楽しめました。
謎解きのタイムリミットがあったので、出来ませんでしたが、こんな素敵な企画もありました。10年後の自分に手紙かぁ。逆に10年前の自分に手紙を出せたらなぁ、なんてことを思いました。
謎解きが終わった後は、もちろんコレ。
歩き回って疲れましたが、リフレッシュもできて、楽しい3連休になりました!
2018年11月25日 たゆかのたわごと
治療中のモヤモヤ②〜恋愛とか結婚とか、これからの人生のこと〜
仕事に復帰してから、2週間ぐらい経った頃です。珍しい人から、LINEでメッセージが来ました。
その方は、元同僚であり元上司、今は転勤で遠方にいるのですが、何を隠そう私が前に好きだった人・・・です(笑)
「お疲れ様!今度の日曜日って、予定あります?名古屋にいくので、よかったらランチでもどうですか?」とのひっさしぶりのドキドキ(笑)
風の噂で私が休んでいること、そして復帰してきたことを知ったんだろうなぁと思いながらも、予定もなかったのでランチに行くことに。
一緒に働いていた頃は、お互い独身一人暮らしだったのと、偶然に家も近かったので、しょっちゅう飲みに行っていました。でも、こうして会うのは2年ぶりぐらいです。
ちなみに場所は、私の家の近くのコメダ珈琲。私はコメダグラタンが好きです。
そんな感じで再会を果たし、近況報告なんかをしていると、自然と私が休職していた話題に。
この頃には、私もカミングアウト慣れしていたので、「いや〜実は、健康診断でガンが見つかって、ちょっと手術したりしてて〜」と、さらっと説明しました。
めちゃくちゃビックリしてました(笑) 人間って、ビックリすると本当にフリーズしちゃうんですね(笑)
病気に驚くのと同じぐらい、目の前にいる私の元気さにも驚いていました。元気に見えてしまうことが、辛い日もあるのですが、この日は素直に嬉しかったです。
近況報告も終わり、あーでもないこーでもないと話をしていると、今度は結婚観の話に。昔はよく、どんな人と結婚したい!とか、なん歳までに!とかで、盛り上がっていたんですよね。
彼は、昔から早く結婚して子供を作って、その子供とキャッチボールをするのが夢。私は、妹の旦那さんが優しい人なので、そのクローンと結婚したいとか、そんなことを言っていました。
「結婚とか考えてる?」
不意に聞かれて、2つの意味でドキッとしました。
結婚かぁ・・・。もちろん、したくないわけではなく、漠然としたいなぁという気持ちもあるのですが、今の私には現実味のない言葉です。
もちろん、同じ病気でも結婚している方も、恋愛している方も、結婚していて病気になった方もいるのは知っています。でも、それを自分が出来るのか?と考えると・・・です。
これからもし素敵な出会いがあったとして、その相手に病気のことを打ち明ける勇気、それを受け入れてもらえるかの不安、治療や副作用のことを理解してもらえるのか?とか。
なんとか絞り出した言葉は「今はいいかなぁ。実家が楽すぎて(笑)」でした。彼も「たしかに(笑)」と笑ってくれたのが、救いでした。
とは言え、いつかは親もいなくなってしまうわけで、少なくとも1人で生きていけるようにはしなくてはいけないんだろうと、改めて思いました。
それより何より、「結婚したいなぁ」と思える人を見つけなくては!
2018年11月23日 たゆかのたわごと
治療中のつぶやき④〜人生捨てたもんじゃない?〜
乳がんが分かった直後の話です。
乳がんの診断が下ったのは、健康診断を受けたC病院。その後、乳がんの手術と治療が得意?な、K病院に行くことになりました。
その、K病院で出会ったM先生から言われた言葉で、ずっと心に残っているものがあります。
「乳がんになって、人生変わっちゃったでしょ? 最悪だ〜って思ってるでしょ? でも、そうでもないのよ。乳がんになっても、人生捨てたもんじゃないから」
その時は、人生真っ暗だと思っていたので、「捨てたもんじゃない」という言葉が、いまいちしっくりきませんでした。今でも、バッチリはまっているわけではありません(笑)ならなくてすむなら、なりたくなかったです。
でも「あっ今この瞬間は、捨てたもんじゃないかも」と思うこともあります。
仕事ばかりしていて、家に帰ったら寝るだけだった私が、家族と食事をして、テレビを見て笑い合っている瞬間。
私の身体のことなんて、気にかけてくれてないと思っていた上司から、温かい言葉をもらった瞬間。
家庭菜園で育てた野菜を収穫して、母親と一緒に料理している瞬間。
私の病気が分かった時、私以上に悲しんでくれ、私以上にいろんな心配をしてくれる人がいることが分かった瞬間。
些細なことですが、健康な時には見逃していたり、気づかなかったことばかりです。
そして、今の生活も辛いことが目立ってしまい、幸せなことはすぐに忘れてしまいます。
M先生の言った通り「私の人生捨てたもんじゃない」と心から思える日が、いつかくるかもしれない、そんな望みだけは持ち続けたいなと思います。
2018年11月21日 たゆかのたわごと
ホルモン療法④〜手指のこわばりと関節の痛み〜
これも副作用なのかな?と思われる症状の中で、私が1番辛いなぁと思うのが、手指や関節の強張り?痛み?です。
ホルモン療法がスタートした頃は、まったく症状がなかったのですが、3ヶ月ぐらい経った頃から、「うん?」と思うようになりました。
最初に違和感を感じたのは、朝起きて窓を開けようと、鍵をグイッとやった時。鍵に手をかけて、力を入れた瞬間に「ズキンッ」と響くような痛みが走りました。
「昨日、重いもの持ったっけ?筋肉痛かな?」と思いながら、再度チャレンジしてみても、「痛っ」となってしまって、鍵を開けることができません。
変だなぁと思いながら、手をグーパーグーパーしてみると、やっぱり痛い。そして、指の可動域が、狭いような気が・・・。
次の日も、その次の日も、同じでした。いや、同じどころか、どんどん痛みが強くなっていくんです。最初に痛みを感じてから1週間後には、車のドアを開けるのにも苦労するようになっていました。
そんなある日、ベッドから起き上がろうと、ベッドに手をつきました。すると、手首が「ズッキーン!」 それまで、指先に感じた痛みが、手首にやってきました。
ベッドに転がりながら、「マジか〜」と落ち込む私。そういえば、ホルモン療法の副作用リストの中に、関節痛って書いてあったなぁ・・・。
もともと、痛みには強い方なので、痛みは我慢できるんです。
耐えられないのは、痛みよりも「今まで出来ていたことが、出来なくなる」ということ。これは、想像以上に悲しいことでした。
治療を始めてから半年も経っていないのに、世の中にはもっと大変な副作用に苦しんでいる人もいるのに、こんなことでこんなに凹んでて、私は大丈夫なのか?とも考えました。
身体だけでなく、精神力も鍛えないといけませんね。
2018年11月20日 たゆかのたわごと
治療中のつぶやき④〜気持ち悪さ計がほしい〜
ホルモン療法がスタートしてから、日によって波があるものの、朝は特に気持ちが悪かったり、目眩がしたりと、不調が続いています。
今は、リュープリンが3ヶ月に1回になったのですが、特に注射直後の1週間が辛いです。
朝、会社に行き(会社に行けるなら、大丈夫なのかもしれません)、日によって周りの人が「今日、辛そうだね」と気付いてくれる日もありますが、あまり気を遣わせてもいけないので、なるべく元気にしていると、当然気付かれません。
仲良しの同僚に「体調どう?」と聞かれたとき、「まあまあ毎日辛いよ」と答えたんですよね。そしたら「無理してるんだと思うけど、元気に見えちゃう時あるから、辛い時は休まなきゃダメだよ。上司にも辛いって言わなきゃダメだよ〜」と言ってくれました。でも、なかなかそれが出来ません。
そもそも、どれぐらい辛かったら会社を休んでいいのか、分からないんですよね。
風邪の時であれば、37度5分あったら休もうとか、38度あったら早退しようとか、個人差はあるにしろ、ある程度の尺度があると思うんです。
「熱が38度あるので休みます」って、言いやすいし、言われた方も分かりやすいと思います。
でも、「気持ち悪い」という不調は、主観的すぎて、それだと休んでいいのか、休んだらダメなのか、休んだ方がいいのか・・・。そして、休むことをどう思われるのか・・・。
それに加えて、休んで寝ていたところで、気持ち悪いのは治らない問題もありますよね。はあ、どうしたもんかと、悩ましいのです。
体温計ならぬ、気持ち悪さ計があれば、「気持ち悪さ85なんで、今日は休みます」っていえるのになぁ、なんてくだらないことを考えています。
2018年11月15日 たゆかのたわごと
治療中のモヤモヤ①〜そういうんじゃないんだよなぁ〜
ほんの少しですが、モヤモヤした事を書きます。
仕事にも復帰してしばらく経った6月、私の病気の事を知らない会社の同僚、そしてその同僚を通じて知り合ったAさんの3人で、食事をすることになりました。
もともとの共通の知り合いである、私の会社の同僚が、残業で遅れたので、しばらくはAさんと2人で、軽く飲みながら話をしていました。
Aさんは既婚者、私は独身なのですが、話題は私の婚活的なものに。「最近、よい出会いはないのか?」「出会いの場には行っているのか?」と言われても、正直この半年はそれどころではなかったので、「最近、色々あったから、全然だね〜」と答えました。
もともと、少しおせっかいな人なのですが、「そんなんじゃダメだ」「ネット婚活とかやった方がいい」などと、お説教アドバイスが始まりました。
「う〜ん、今そういう気になれないんだよね」とか「仕事も楽しいしなぁ」と誤魔化していたのですが、しまいには「じゃあ、私の知り合いに、独身男子の友達が多い人がいるから、紹介する!今から呼ぶ!」と言い始めました。
かなり前半からイライラを抑えていたのですが、だんだん我慢出来なくなり「私、3月に手術したの。乳がんの。だから、そういう気に今はなれないんだよね」と言ってしまいました。
そのAさんには、自分の病気の事を打ち明ける気なんて、さらさら無かったのですが、それぐらい言わないと止まらないさそうだったので・・・。
Aさん「え!?大変!でも、手術したなら、もう大丈夫じゃん!前向きにならなきゃダメだよ」
・・・いや、大丈夫でもないし・・・
私「あ〜手術はしたけど、注射と薬で、再発予防の治療もしてるから。副作用もあるし」
Aさん「へ〜大変なんだね。どれぐらいやるの?」
私「5年ぐらいかな。その間は、生理も来ないしさ。なかなか難しいよね、婚活」
Aさん「私も!ピル飲んでるから、ホルモン抑えてて、生理の血が少ないよ!」
・・・いや、ピルとは違うんだけど・・・
私「へぇ、そうなんだ〜」
Aさん「おっぱい取ったの?」
私「うん。部分切除だけどね」
Aさん「じゃあ、左右違うんだ?」
私「うん。もともと左の方が大きくて、それなのに右を取ったから、だいぶ違っちゃってるんだよね。」
Aさん「そっか・・・」
これで、黙ってくれるだろう、そう思いました。が!そんなに甘くはありませんでした。
Aさん「毎日、マッサージしてる? ここだけの話、私は毎日マッサージして、DからFになったよ。脇からお肉、集めてくるの!」
もう、絶句でした・・・。
別に、過度に気を遣ってほしいわけではありませんが、手術で胸が小さくなった人に、巨乳体操教える!? もう、怒りとか呆れとかを通り越して、ちょっと笑ってしまいました(笑)
たぶん悪気はないんです。真っ直ぐなだけなんです。でもAさん、そういうんじゃないんだよなぁ。
2018年11月13日 たゆかのたわごと