キャリアカウンセラーを目指す乳がんサバイバーのブログ

会社員です。キャリアカウンセラーを夢見ながら、家庭菜園をしたり、のんびり暮らしています。もともとはバリキャリを気取って、仕事だけに打ち込んでいましたが、2018年の初めに乳がんの診断を受けました。病気のこと、仕事のこと、旅行のこと、夢のことを書き綴ります。

退院までの道のり④〜当たり前の幸せを感じた、3日ぶりのシャンプー〜

3月12日(月)に退院することが決まり、退院したら何食べようかなぁ、などと考えていた3月10日(土)の朝のこと。

普段は来ない時間に、看護師さんがやってきて、「月曜に退院なんですね。早かったですね〜」と言われました。

退院の手続きでもあるのかな?なんて思っていたら、「もし良かったら、シャンプーしませんか? 私、お手伝いさせていただくので(^-^)」とのこと。

「します!します!したいです!」と、興奮気味に答える私。

最後にお風呂に入ったのが、3月6日。顔を洗うついでに、温タオルで頭を拭いたりはしていたものの、かなりのベタつき、痒みが出てきていました。

「術後5日目に、シャワーの許可が出るんですが、その前に退院しちゃうって聞いて。髪の毛だけでも、洗いたいですよね〜」と看護師さん。

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早速、病棟内のお風呂場へ。体は濡らせないので、シャンプードレッサーで、頭を洗ってもらうことに。

美容室のように、良い匂いのシャンプーでもないし、マッサージもありません。事前に言われていましたが、お湯が垂れてくるので、髪の毛以外も濡れてしまいました。

でも、ほんっとにほんっとに、幸せでした〜。

髪の毛を乾かした後、「めちゃめちゃスッキリしました!嬉しいです!」と伝えると、看護師さんも満面の笑顔。

「こんな事言ったら怒られちゃうけど、仕事の中で、術後最初のお風呂のお手伝いが、1番好きなんですよ。すっごく喜んでもらえるから(^-^)」とのことでした。

毎日、当たり前のようにお風呂入って、当たり前のように頭と顔を洗って、そんな当たり前の事が、当たり前ではなくなって・・・。

当たり前の事が、こんなに幸せなんだなぁと、身に染みました。

と同時に、私はシャンプーすら、1人で出来ないんだなぁと、身に染みました。


2018年10月19日 たゆかのたわごと