キャリアカウンセラーを目指す乳がんサバイバーのブログ

会社員です。キャリアカウンセラーを夢見ながら、家庭菜園をしたり、のんびり暮らしています。もともとはバリキャリを気取って、仕事だけに打ち込んでいましたが、2018年の初めに乳がんの診断を受けました。病気のこと、仕事のこと、旅行のこと、夢のことを書き綴ります。

仕事人間からの大変身〜乳がんという経験〜

乳がんなる前の私は、とにかくめちゃくちゃ働いていました。朝から晩まで仕事のことを考えていました。

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今の会社には中途採用で入り、かれこれ12年が経ち、営業の仕事をしています。朝は7時30分頃には出勤し、日中はほぼ外回り、定時後に事務処理をして、帰宅は21時。仕事が終わらなければ、土日も当然会社に行く、という生活でした。

もっと過酷な働き方をしている方もいるとは思いますが、こうして客観的に見ると、働きすぎでしたね(笑)

でも、当時の私はこれで良かったんです。仕事が好きだったですし、頑張ってる自分も、頑張れてる自分も好きでした。

お客さんから、100求められることに120で返したい!そんな気持ちで仕事をしていたように思います。

成果を上げて評価もされたかったし、心のどこかで、長時間働くこと、仕事に時間を捧げることを、誇りに思っていたのかもしれません。

 

そんな私が、乳がんになりました。

 

1ヶ月の休職期間を経て、職場に復帰。それだけの期間で戻れたことに、幸せを感じるよりも、「これからやっていけるのか?」という不安が拭えませんでした。

というのも、休職期間に私の後任がいたわけでなく、上司が一時的に代役を務めてくれていただけだったので、復帰後は復帰前と同じ仕事が、待っていたのです。

復帰直後は、体力もかなり落ちていましたし、ホルモン療法がスタートしてからは、乗り物酔いと二日酔いを混ぜたのような、そんな気持ち悪さが続きました。

心のどこかで、今まで通りに出来るかも、なんて甘いことを考えいたのですが、すぐに無理だと分かりました。

定時退社の日が続き、通院で休むこともありました。午前中は特に体調が悪く、仕事が思うように捗らなかったり、お客さんの話が頭に入ってこなかったり・・・。辛かったです。

お客さんには、休む理由を伝えていなかったので、「最近、働き悪いな」と思われていないか心配で、「わたし、乳がんなんです。サボってるわけでも、やる気がないわけでもないんです!」と、言ってしまいたくなることもありました。

そんな日を過ごしているうちに、気がついたんですよね。

「あれ?わたし、まあまあ出来てるじゃん」

当然、夜遅くまでは働いていないので、夕方以降にきた依頼の対応は、翌日になります。週末であれば、翌週になります。

でも、それでも何ともなかったんです。お客さんからクレームになることもないし、売り上げが落ちているということもありません。

じゃあ、今までのガムシャラは何だったんだろう?そう思いますよね。わたしも思いました。

え?もしかして無駄だった?

いや、そうは思いたくない(笑)1つだけ思い当たるのは、休んでいる間にも、私はたくさんの経験をしたということ。普通に働いていたら、考えもしないことを考え、人の優しさに触れ、辛い思いもしたし、嬉しい思いもしました。

その経験が、私を成長させてくれたのかな?と、思います。その成長があるからこそ、少しぐらい勤務時間が短くても、休みが多くても、「なんとかなるわたし」になれたのかな?と思います。

どんだけ前向きなのかと、笑われてしまいそうですね。


2018年10月15日 たゆかのたわごと